パニック発作が起きた日 その1

selective color photography of yellow train near concrete buildingsパニック障害

 はじめまして。ちゃぴこです。パニック障害と診断されて今年で6年目になります。

今回ははじめて発作が起きた日の話。

電車の中で発作は突然やってきた

 友だちと映画を見にいく約束をしていた私は、電車に乗って渋谷に向かうところでした。

いつも通り準備をして出発。本当に何の変哲もない日。

 座席はいっぱいでしたが、電車内は特段混んでいるわけでもありませんでした。

まばらに人が立っている程度。私もドアの近くに立ってぼーっとしていました。

しばらくして、なんとなく体調が悪い自分に気づいたんです。

「あれ?」「なんか気持ち悪いな」

そう思った瞬間から滝のような冷や汗。

震える両手。

足元がグニャリと歪むような眩暈に襲われました。

何が起きているの?と思っている間に立っていられなくなり、へなへなと座り込みました。

私は良くも悪くも人前で”格好悪い姿”というものを晒したくありません。

例えばお酒を飲みすぎて人に介抱してもらったり、何か失敗をしたりすることが苦手なのです。

他人の目や他人からの評価に人一倍敏感でした。

そんな私でもこの時はそんな余裕もなく、

ドアの前から動くことも出来ませんでした。

「だめだ…もう吐いちゃう…」

這うようにして次の駅で電車から降りました。

駅でトイレに駆けみます。

トイレに辿りついた安心感からか吐き気は治まっていきました。

祈るようにして再び電車へ

 帰る選択をすればよかったのですが、もう大丈夫だろうと思い再び電車へ。

それでも不安からすぐに降りられるようにとドアの近くに立ちました。

「もう大丈夫。きっと大丈夫…」

そんな願いは叶わず、一気に吐き気が押し寄せます。

乗り降りする人に邪魔そうに見られながら

「あと二駅…あと一駅…」と祈るように過ごしました。

待ち合わせ場所に到着

 渋谷に到着し、電車から降りると、やはりさっきと同じように吐き気が治まっていきます。

少し遅れて待ち合わせ場所に到着。

さっきの出来事を友だちに笑って話せる程度には回復していました。

何だったんだろう?と不思議に思っていましたが、

元々低血糖で似たような症状が出ることが多かったので

たまたまそれがひどく出たのかな?くらいに思っていました。

ですが、これでは終わらなかったのです…。

コメント

タイトルとURLをコピーしました